スペース研究会<超>合宿,終了と総括

表三郎氏主宰,スペース研究会の夏合宿である<超>合宿が無事,終了いたしました.

彼の主著である『スーパー英文読解法』の上・下の10題(正確には9題)を3日間かけて徹底的に読みました.
本合宿が『<超>合宿』である理由は,『スーパー英文読解法』の序文をもじって作った以下の文章にあります.

本合宿の目標は,英文を読んで理解するとはどういうことかを,通常考えられる程度をこえて,徹底的に追求することである.本合宿の表題に<スーパー=超>と冠した理由はこれなのだ. 夏合宿は春と異なり,『スーパー英文読解法』自体を徹底的に読み込むことだけに集中することとした.そうすることにより,今回は,活動的な大学生たちだけではなく,熱心な予備校生からも参加者を募ることとし,大学生と予備校生の垣根を<超>える.予備校生たちは活動的な生を歩んできた大学生たちを目の当たりにすることとなるし,大学生たちは予備校生たちの熱心さに心打たれることとなろう.本合宿がはたして<超>となるかどうかは賢明なる大学生,予備校生たちのふるった参加を待つ以外にない.

「通常考えられる程度をこえて,徹底的に追求すること」.我々はこのことをどこまで達成できたでしょうか.さらに,<超>というのは,世間的な「通常」を<超>えることだけではなく,自分の中にある壁を<超>えることをも同時に意味します.何かを徹底的に追求すれば,変わるのは自分なのです.そして,それは一人ではできません.合宿や勉強会のような,多が集まるところだからこそ,個は空間的な相互作用を起こし,化学反応に至るのです.

一日目はハプニングにより,表氏が来られませんでした(そのせいで計画が丸崩れし,僕は一日不機嫌でした・笑)が,僕はそれが結果的に良かったのではないかと考えています.
表氏がいれば場の磁力は完全に彼が中心のものとなります.彼がいなかったことでかえって,僕らは自分から答えを探す姿勢をもち,能動的に議論することができたのではないでしょうか.
「答え」はあるものではありません,見つかるものでもありません.自分たちで作っていくものなのです.そういう意味で,僕は1日目にこそ価値があったと思うし,その後,答えを見つけて頭がすっきりした人も,そこでとどまらずに,自分なりの「答え」を探し続けてほしいのです.

僕なりに,今回の合宿でとくに議論の的となったテーマを用語であげておきたいと思います.

言語(と断絶).芸術(は驚き).普遍性(人間的な).死(そして無からの創造).

皆さま,3日間ありがとうございました.引き続き,スペース研究会をよろしくお願いいたします.